オンラインポーカーでは、ベッド額を期待値から考えて適正化して進めていくことが勝利のポイントになります。長期戦になればなるほど、コスト意識を持って細かく判断していくことが重要だといえるでしょう。
レーキとは、ポーカーにおける場代を指しますが、手数料なのでプールされずに勝利しても得られることはありません。また、少額でプレイヤーのチップをじわじわと圧迫していくので、気づけばチップが減っていたということも少なくないでしょう。
今回は、レーキの仕組みやプレイへの影響、具体的なレーキの額について解説します。
目次
ポーカースターズ(Pokerstars)でよく耳にする「レーキ」とは?
ゲームをプレイしていて、耳にするレーキとは何なのでしょうか。
レーキとは場代のこと
レーキとは、カジノに払う場代を指すものです。
レーキ (Rake)
ディーラーがポットから徴収する金額。カードルームの収入となる。
(参照)ポーカースターズ 用語集
ポーカースターズに限らず、ブラックジャックやスロットなどのカジノゲームは、基本的にカジノ側が儲かるような料金設定にされています。
カジノもボランティアではなくビジネスとしてゲームを提供しているため、利益を出す必要があるからです。カジノ側の利益となるのがレーキだということになります。
レーキの種類
レーキの徴収方法は様々です。ポーカースターズを含む世界のカジノ・オンラインポーカーでは、ポットレーキもしくはタイムレーキを採用していることが多いでしょう。
トーナメント参加時にバイインに上乗せされて徴収されることもあります。
ポットレーキ
ポットから何%かを徴収する方法です。フロップ後に各プレイヤーがベッドした金額がポット額になりますが、その段階でレーキ分が引かれる仕組みが多くみられます。
ポーカースターズでは採用されているのが、このポットレーキです。
タイムレーキ
1時間に$50のように、時間単位でレーキが徴収される方法です。ポーカースターズでは採用されていません。ベッドした金額に関係なく固定額を支払う必要があります。
そのため、長くゲームに参加すればするほど費用がかかってしまうでしょう。ベッド額が多いゲームではポットレーキに比べると安くなるため、狙い目です。
トーナメント料金
トーナメントへの参加料にレーキを上乗せする方法です。バイイン額に上乗せされているため、いくら取られているかが分かりやすいといえるでしょう。
ポーカースターズでも参加の際にレーキが上乗せされています。
レーキバック
カジノによっては、レーキの一部が戻ってくるレーキバックという特典がもらえることがあります。
大きな賞金がもらえるジャックポットも、レーキバックの一種だといえるでしょう。現金やポイントが還元されたり、トーナメント参加権が与えられたりします。
ただし、ポーカースターズではレーキバックが提供されていることを公表していません。
アンティやブラインドとは違う
ポーカースターズではレーキに似た手数料として、アンティがあります。アンティとは、ゲームに参加するために強制的に払うチップです。
アンティ (Ante)
ポーカー ハンドの開始時に各プレイヤーがポットに置く少額のベット。ホールデムではアンティを使用しない場合が多く、最初に「ブラインド」をポットに投じる。
(参照)ポーカースターズ 用語集
ブラインドもゲームごとに強制ベッドさせられるもので似ています。ポットの中に入るため、勝てば貰えるという点がレーキとは異なるといえるでしょう。
レーキの影響を軽視しがち
レーキは、ポットに対して5%というように、1回あたりに支払う額が小さいため、影響を軽視しがちです。
展開の早いゲームであれば、大きな損失とはなることは少ないでしょう。しかし、長期戦のゲームでは、損失が積み重なり、大きな影響を与えることがあります。
ポーカースターズでは、レーキを意識した調整が必要です。
ポーカースターズ(Pokerstars)で必要なレーキは?
オンラインポーカーやライブポーカーでは、場所代としてレーキが徴収され儲けになっています。ポーカースターズにおいても、ポットレーキやトーナメント参加レーキが採用されており、レーキを意識してゲームを進めることが大切です。
では、ポーカースターズで必要なレーキはどれくらいの額なのでしょうか。以下の表に記載されている通りに決められています。
◯ポーカースターズのレーキ表
ステーク | レーキの割合 | 上限(2人) | 上限(3~4人) | 上限(5人以上) |
$0.01/$0.02 | 3.50% | $0.30 | $0.30 | $0.30 |
$0.02/$0.05 | 4.15% | $0.50 | $0.50 | $1.00 |
$0.05/$0.10 ~ $0.08/$0.16 | 4.50% | $0.50 | $1.00 | $1.50 |
$0.10/$0.25 | 4.50% | $0.50 | $1.00 | $2.00 |
$0.25/$0.50 | 5.00% | $0.75 | $0.75 | $2.00 |
$0.50/$1 | 5.00% | $1.00 | $1.00 | $2.50 |
$1/$2 | 5.00% | $1.25 | $1.25 | $2.75 |
$2/$4 | 5.00% | $1.50 | $1.50 | $3.00 |
$2.50/$5 | 5.00% | $1.50 | $1.50 | $3.00 |
$3/$6 | 5.00% | $1.50 | $1.50 | $3.50 |
※ ノーリミット & ポットリミット オマハ、オマハ ハイ/ロー マイクロ ステークを除く
※出典:ポーカースターズ公式
表を参考にしながら、ポーカースターズで支払うレーキの特徴を解説していきます。
プレイマネーでは徴収されない
レーキはプレイマネーでは徴収されません。リアルマネーでのプレイに限り、レーキがかかる仕組みとなっています。
ポーカースターズではレーキを加味してチップをコントロールしていくことが重要です。プレイマネーからリアルマネーにステップアップした人は、注意が必要だといえるでしょう。
ステークスが上がるとレーキが増える
ポーカースターズでは、ステークスが上がるにつれてレーキが増えます。ステークスとは、最小サイズのベッド額のことです。
『$1/$2』はビッグブラインド(BB)が$2、ショートブラインド(SB)が$1であり、BBの$2が最小ベッド数になります。
ステークスが小さいほど、ベッド額が少ない傾向があり、レーキの割合を増やすと得られるチップが少なくなってしまうでしょう。
そのため、小さいステークスではレーキを低く設定しているのです。
フロップ前なら徴収されない
ポーカースターズでは、各プレイヤーのベッドが終了し、フロップ(カードがめくられること)の後でレーキが徴収されます。ベッド額がポットに集められて、ポットの何%かがレーキとなります。
そのため、フロップ前にフォールドした場合はレーキがかかりません。ハンドで参加する際には、レーキを含めて参加するかどうかを判断する必要があるでしょう。
レーキには上限がある
ポーカースターズに限りませんが、レーキの徴収額には上限(レーキキャップ)があります。レーキキャップはテーブルの人数によって異なっており、2人・3~4人・5人以上と3段階で変わります。
ポットの大きさが大きいほどレーキキャップに達しやすいため、レーキの割合が少なくなるといえるでしょう。上限を意識してベッドすることも重要です。
ポーカースターズ(Pokerstars)のレーキは高い?
ポーカースターズのレーキは、フロップのあとにポットから徴収され、ステークスが上がるにつれてレーキが上がります。
設定には様々な特徴がありますが、レーキのおおよその相場はどれくらいなのでしょうか。
KKPorker
KKPorkerは、スマホ・タブレット専用のオンラインポーカーです。参加するゲームにより幅がありますが、大体5~10%ほどとなっています。
レーキキャップはブラインドの何倍という形で決められており、固定値でないことが特徴です。また、フロップ前にレーキが取られるので、ハンドに参加しなくてもレーキがかかってしまう点がポーカースターズとは異なります。
GGPoker
GGPokerは、WSOP Online 2020というポーカーの世界大会が開かれた有名ポーカーサイトです。レーキの設定は5%、レーキキャップは3BB (ブラインドの3倍)と一律で決められています。
また、テーブルに空席があるとレーキが取られないという点も特徴です。ポーカースターズよりも分かりやすいシステムであるといえるでしょう。
888Porker
888pokerはポーカースターズと同じくらいの規模を誇る、最大級のオンラインポーカーサイトです。ブラインドによってレーキの額は異なり、具体的な割合は示されていませんが、レーキが高いという評判があります。
一方で、初回登録時に$88のボーナスが貰えるため、レーキバックに近い特典があるともいえるでしょう。
レーキの目安
レーキの目安は、カジノによって差はありますが、5%~10%程度だといえるでしょう。
カジノやポーカールームなどのライブポーカーは、5~10%程度です。ポーカースターズは最大でも5%とレーキは安いといえます。
ただ、ライブポーカーよりもプレイハンド数が多く、結局はレーキをたくさん取られてしまう可能性もあるでしょう。
ポーカースターズ(Pokerstars)にはレーキバックがない?
ポーカースターズのレーキに関する評判では、「レーキバックがない」という口コミが多くみられます。
オンラインポーカーサイトの中ではレーキが低めに設定されていますが、レーキバックがなく、割りに合わないのでしょうか。
ポーカースターズ公式サイトの説明
ポーカースターズでは、公式な声明としては「レーキバックは提供していない」としています。
一方で、StarsRewardsやプロモーションなど、レーキバックに近い特典が提供されているのです。
つまり、直接的ではなくても実質はレーキバックとして得られる特典があるのです。具体的には次のような特典が挙げられます。
StarsRewards
StarsRewardsは、ポーカースターズにおけるリウォードシステムです。リウォードポイントを貯めることでボックスが開け、特典が得られる仕組みになっています。事実上のレーキバックであるといえるでしょう。
ポーカーで最大 25% のリウォードを獲得できます。あらゆるトーナメントやキャッシュゲーム (高額ステークを含む) を対象に、レーキまたは出場料として支払った $1 につき 100 リウォード ポイントが付与されます。
(参照)ポーカースターズ 公式
ボックスの種類
ポーカースターズで空けられるボックスはブルー・ブロンズ・シルバー・ゴールド・ダイヤモンド・ブラックの6段階に分けられています。
ボックスが上位であるほど、リウォードポイントが必要になります。獲得できる賞金はランダムであるので、レーキバックとなるかは運が影響するといえるでしょう。
リウォードポイントの加算方法
リウォードポイントは、トーナメント料金として払った$1につき100ポイントの割合で加算されます。
また、レーキに対しても$1につき100ポイントと同様です。
ポーカースターズで遊んでいるうちに、気がつけば貯まっているということも少なくないでしょう。
マンスリーポーカーチャレンジ
リウォードポイントを貯めてシルバー以上のボックスを空けられるようになると、マンスリーポーカーチャレンジに挑戦できます。
リウォードの割合は最大40%と高配当のレーキバックです。ポーカースターズで長期的に遊べば遊ぶほど、チャンスが多くなるでしょう。
オープンプロモーション
StarsRewardsの他には、ポーカースターズのプレイヤー全体に提供されるレーキバックがあります。
例えば、キャッシュゲームミッション、リーダーボードなどのボーナスです。キャッシュゲームミッションは、キャッシュゲーム中に特定の条件を満たすと得られます。
リーダーボードは、手札の数の合計をポイントとして競い、順位に応じてボーナスが貰えるものです。
個別オファー
それぞれのプレイヤーに配られる特典もあります。ポーカースターズが公表しているものではありませんが、プレイヤーに応じてレーキバックされるイベントがあります。
還元率は高い場合は50%程度、低いと30%程度と幅があるようです。
ポーカースターズ(Pokerstars)で遊ぶときにレーキはどう影響する?
オンラインポーカーサイトの中では、安値~平均程度のレーキ額であるポーカースターズ。
レーキバックとしての特典はあるものの、実際のプレイにおいてはレーキを取られることを意識した立ち回りが必要になります。
ゲームプレイの際には、どのような点を意識すればよいのでしょうか。
全体的に慎重になる方が良い
レーキが上がると資金がタイトになりやすいです。ポーカースターズでは、フロップ後にレーキが徴収されます。
そのため、フォールドすればレーキが徴収されないのです。ハンドが弱いのに、参加して負けてしまい、その上レーキも取られるということを避けられます。
よって、レーキがかからない場合には参加していたハンドでも、フォールドするということが起こるでしょう。特に中程度のハンドではフォールドが増えるといえます。
フロップ前に勝負をかける
ポーカースターズではフロップ後にレーキが徴収されるので、レイズを仕掛けてフロップ前に勝負をつけるという戦略もありです。
タイトなプレイヤーが増える場面で、あえてアグレッシブに戦うという心理を逆手に取った方法といえます。
しかし、多用しすぎると手の内がばれてしまいますので注意が必要です。メリハリをつけた立ち回りを心がけることが大切でしょう。
レーキキャップを意識する
ポーカースターズでは、ブラインドやテーブルの人数に応じて、レーキキャップが決められています。
ポット額が大きければ大きいほど、上限を超えるので、レーキの占める割合は少なくなります。
そのため、勝利して少ないポットを取ったとしてもレーキ分を引くとあまり残らないということが起こりえるでしょう。レーキキャップを意識して、ベッドの判断を行うことが重要です。
まとめ│ポーカースターズ(Pokerstars)ではレーキを意識したプレイが重要
以上、ポーカースターズにおけるレーキについて解説しました。
レーキはカジノの運営には不可欠な場代だといえますが、少しずつ徴収されるために気が付きにくいものだといえるでしょう。
ゲームプレイにおいては、レーキがいくらかかるのか、しっかりとしたコスト意識を持つ姿勢が必要です。