パチンコを打っている人にとって設定と言えば、真っ先に思い浮かぶのはパチスロのおける設定でしょう。
しかし、古くは「花満開」や「大工の源さん」にも設定が搭載されており、大当り確率に差がありました。
また、近年ではCR機時代後半に「CRF革命機ヴァルヴレイヴ」を皮切りに、設定付きパチンコが25年ぶりにホールに姿を現しました。
目次
パチンコの設定の意味は?
パチンコにおける設定とは、パチンコ台ごとに定められているボーナス確率を変更し、最終的な出玉を調整できる機能のことです。
釘調整と同じような意味を持つ機能がある機種と言えます。
設定付きパチンコの特徴は?
設定付きパチンコの特徴は、設定を搭載することで、普通のパチンコでは実現できない甘いスペックを実現している点です。
現状のパチンコでは、大当り確率は1つですが、『設定付きパチンコ』になることで、設定毎に大当り確率を設けることができます。
(参照)SANKYO 「設定つきパチンコ」って何?
パチスロ同様に、低設定は設定付きでない一般的なパチンコより辛めのスペックがほとんどですが、最高設定になると等価ボーダーが13~16回転と、相当甘い作りになっています。
ただし、設定は入っているからといっても、釘の調整が悪くボーダー未満の回転数しかないとなると、せっかくの高設定が活かせないので、設定付きパチンコで勝つには従来通り、釘読みも必要になってきます。
設定付きパチンコの機種一覧!おすすめ台はどれ?
設定付きパチンコは数こそ多くはありませんが、非常に魅力的なスペックの台が揃っています。
低設定が辛くなりがちな設定付きパチンコですが、低設定でも比較的戦える機種や高設定が別格に甘いなど、おすすめの機種を紹介します。
ぱちんこ ウルトラセブン2 Light Version
「ぱちんこ ウルトラセブン2 Light Version」は小当りRUSHがメインだった姉妹機とはガラリと変わり、ST機として生まれ変わった甘デジバージョンです。
ウルトラ級の甘デジ誕生!!
(参照)KYORAKU ぱちんこ ウルトラセブン2 Light Version
ST中は初代ウルトラセブンを踏襲したバトルが展開するモードが選択可能で、往年のパチンカーは当時の思い出が蘇ること間違いなしでしょう。
設定1でも十分戦えるスペック
設定付きパチンコの多くは、設定1では非常にきついスペックのものがほとんどです。
その点、「ぱちんこ ウルトラセブン2 Light Version」は、設定1であっても等価ボーダーが19.6と、設定付きパチンコの中では十分戦えるスペックになっています。
当然ながら、高設定をツモることに越したことはありませんが、低設定でも希望が持てる点が「ぱちんこ ウルトラセブン2 Light Version」の優れている点です。
STに入ればライトミドル並みの出玉力
「ぱちんこ ウルトラセブン2 Light Version」は、ST投入率が約33%~36%(設定1~6)ときつめな分、甘デジながらライトミドルスペックに迫る出玉性能を持っています。
設定6のST継続期待度は約87%と非常に高く、10連チャンを超える爆連も珍しくないため、甘デジで1万発オーバーの出玉が現実的な確率で獲得可能な機種と言えます。
PAハイスクール・フリート スイートでハッピー!
「PAハイスクール・フリート スイートでハッピー!」は、ミドルスペックで登場し、一部のファンに好評を博した姉妹機の設定付き甘デジタイプの機種です。
小当りRUSH付きの確変ループタイプの仕様に変更はなく、初回大当りから小当りRUSH直行の振り分けが追加されたことから、かなり遊びやすいスペックであると言えます。
2段階設定かつ設定差が小さい
本機は設定1と設定6の2段階設定となっていることに加えて、他機種の設定1と6ほど大きな設定差がないため、どちらの設定であっても十分戦える点が優れています。
ただし、設定間の大当り確率の差が少ないことから、大当り確率のみで設定を推測するのは難しいと言えますので、ボーナス中の設定示唆などを見逃さないように立ち回りましょう。
小当りRUSH次第で大量出玉が獲得可能
「PAハイスクール・フリート スイートでハッピー!」は小当りRUSHを搭載した確変ループタイプですが、小当りRUSHの性能自体そこまで強烈ではありません。
そのため、確変継続率が60%とやや低いため、小当りRUSHである程度ハメることができないと、少ない連チャン数でまとまった出玉を獲得するのは難しいでしょう。
ただし、時短中や確変中の確変大当りは全て小当りRUSH突入となるため、展開次第では大量出玉獲得も可能な機種です。
デジハネPあの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
本機は、先にリリースされたライトミドルスペックの甘デジバージョンです。
ライトミドルスペック同様に6段階の設定付きで、「かくれんぼちゃんす」や「あのはなちゃんす」経由で「龍勢RUSH」を目指すゲーム性も継承しています。
RUSH中の大当りの80%が10Rと、甘デジながら爆発力を秘めているのも特徴のひとつです。
継続率約70%+10R比率80%の高性能RUSHを搭載
本機はいわゆる「突破型」の機種で、RUSH突入までのハードルはやや高いものの、ひとたび突入してしまえば2,000~3,000発は余裕で目指せる性能を持っています。
高設定の大当り確率は非常に軽いため、一撃で伸ばすよりある程度の出玉の塊を何度も積み重ねることで確実に出玉を伸ばしていくのがセオリーと言えるでしょう。
大当り中やRUSH中は止め打ち必須
本機は、スペック自体は優秀ですが出玉スピードは速い方ではありません。
大当り中やRUSH中は打ちっぱなしにすると明らかに出玉が減ってしまうので、ラウンド間に止め打ちを行うなどして、1玉でも無駄玉を減らすように打つべきです。
ただし、電サポ終了間際はしっかりと保留を4つ貯められるように注意しましょう。
PA緋弾のアリアAA JD設定付
「PA緋弾のアリアAA JD設定付」はCR機時代後期に登場し、独自のシステムと高い連チャン率で話題となった「CR緋弾のアリアAA」の設定付き甘デジバージョンです。
ミドルタイプから甘デジタイプになったことにより、飛躍的に遊びやすく、手軽に「バトルストックシステム」を体験できるようになりました。
スルーとヘソの両方の調整を見る必要あり
本機は、通常のヘソへの入賞ルートの他に、スルーを経由してのクルーンによる入賞ルートも存在します。
そのため、ある程度ヘソの調整が悪いように見える台だとしても、スルーの調整が良好なら予想以上に回転数を稼げるため、スルー周りのチェックも怠らないようにしましょう。
振り分けに左右されるが継続率の高めのRUSH
「PA緋弾のアリアAA JD設定付」のRUSH(バトルストックシステム)は、選ばれる小当りリミット回数によって継続期待度が大きく変わり、最低で約63%、最大で約86%となります。
最も継続期待度の高いストック5個が選ばれる確率は3Rと10Rの合算で約40%と比較的高く、最低の2個ストックは10%と選ばれにくいため、平均継続期待度は高めです。
P戦国乙女5 1/219~1/184ver.
「P戦国乙女5 1/219~1/184ver.」は戦国乙女シリーズ10周年を記念してリリースされた「CR戦国乙女5 10th Anniversary」を6段階の設定付きにしたライトミドルバージョンです。
確変突入率50%のST機ですが、通常大当りでも必ず100回転までの電サポが付くため、実質的な確変突入率は70%を超えます。
高設定の安定感は設定付きパチンコ随一
設定付きパチンコは当然ながら高設定ほどボーダーが低い(甘い)のですが、本機の設定6は等価ボーダー13.2と相当甘いスペックになっています。
設定1の等価ボーダーは23.5と低設定らしい辛さがありますが、高設定を掴んだ時の安定感は、数ある設定付きパチンコの中でもトップクラスです。
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引き戻しにも期待が持てるスペック
本機は、初回大当り時に確変、通常いずれの場合でも必ず100回転の電サポが付きます。
したがって、ST直行の50%と時短引き戻し確率約36.6%(設定1)を合算すると、ST突入率は70%オーバーです。
設定6の場合の時短引き戻し確率は約42%になり、現実的に引き戻しを行える確率になるため、やはり高設定は非常に甘い機種と言えます。
PF.マクロスΔ V-ラッシュ ver.
「PF.マクロスΔ V-ラッシュ ver.」は、少し特殊な突破型を採用した姉妹機と違い、純粋に25%のRUSH突入を狙うゲーム性に変化し、RUSHは継続率約93%のいわゆる「源さん」タイプを採用しています。
RUSH中の演出や大当り開始までのインターバルの長さがネックだった姉妹機と違い、消化が早く爽快感のあるRUSHは一見の価値ありです。
いわゆる「源さん」スペック
ライトミドルスペックでリリースされた姉妹機は、「シンフォギア」タイプのRUSHを搭載していましたが、本機のRUSHは「源さん」タイプの超高継続率タイプに生まれ変わっています。
残保留4個消化時以外、余計な演出がなく、大当りを引いていれば即告知されるため、姉妹機のRUSHと比べると時間効率が大幅に向上しています。
RUSH中の大当りは3R固定ながら、平均14連チャンが見込めるため、出玉感も文句なしです。
デルタゾーン中のルンピカチャッカー開放は廃止
ライトミドルの場合、時短「デルタゾーン」中にルンピカチャッカーの解放を行い、RUSHへ繋げるのが王道パターンでしたが、スペック変更に伴い、デルタゾーン中のルンピカチャッカー開放は廃止されています。
そのため、本機では特図1の25%のRUSHの振り分けを取ることでのみ、ワルキューレRUSHへ突入します。
ワルキューレRUSH中はルンピカチャッカーが解放されるようになり、入賞時の1/3.9で大当りが発生する仕組みになっています。
設定付きパチンコで気をつけたい機種
この記事では、おすすめの設定付きパチンコを紹介してきましたが、反対に気をつけるべき機種を紹介します。
今から紹介する機種は、これから解説する情報を知っているかいないかで、勝率にかなり影響しますので、設定付きパチンコで勝ちたい方は絶対に目を通して下さい。
P牙狼MUSEUM
「P牙狼MUSEUM」は全身となる「P牙狼コレクション」同様に6段階の設定付きパチンコとして登場しました。
前作のウリのひとつであった、どでかサイズのヘソは継承し、演出面や出玉力が強化され、順当に進化した機種と言えるでしょう。
この機種は、比較的無難なAタイプパチンコという位置付けですが、大きな問題を1つ抱えています。
設定1は超激辛
「P牙狼MUSEUM」の設定1の等価ボーダーは驚愕の「66.8回転」と、いくら回りやすいヘソのサイズをしているからといっても、遊べるスペックではありません。
設定1と2では大当り確率がミドルスペックとライトミドルスペックくらい差があり、設定1はまず手を出すべきではありません。
次項で、設定1を見抜く手順を紹介しますのでぜひ参考にして下さい。
設定1が確定する演出が存在する
本機は設定付きパチンコで、豊富な設定推測要素が搭載されており、その中に「設定1が確定する」演出がいくつか含まれています。
しかも、設定1確定演出は以下の手順を行うことで確実に確認できるので、本機を打つ場合は必ず確認するようにしましょう。
手順1
1.デモムービーを出す
2.1回転回す
手順2
1.電源ON時(朝イチ状態)
2.1回転回す
以上の2つの手順、どちらを行った場合でも「素体ホラー」や「ホラー群」の演出が発生すると、設定1が確定しますので、即打ち出しをやめましょう。
設定付きパチンコを打つなら朝イチがおすすめ
もし設定付きパチンコを打つなら、朝イチ(0ゲーム)に打つことを強くおすすめします。
設定付きパチンコの多くは、パチスロの設定変更(リセット)時のリールのガックンのように、ボタンが大きく動いたり、0回転から数十ゲームは設定推測要素の演出が出やすいなど、途中から打ち始めては見られない挙動をするためです。
また、パチスロと同じで朝イチで設定狙いに行った方が、高設定をツモった時終日ぶん回してより長い時間期待値を積めるので、設定付きパチンコを狙うなら断然朝イチがおすすめです。
パチンコの設定について
今回は設定付きパチンコは何なのかについてや、おすすめの機種を紹介しました。
正直なところ、設定付きパチンコは普通のパチンコに比べて人気がなく、設定も入りにくいのが現状ですが、定期的に設定を投入してくれるホールも存在します。
高設定の設定付きパチンコは別格で甘く、見事ツモることができれば高確率で勝利を収めることができるでしょう。
設定付きパチンコはリリースされること自体減ってきましたが、ぜひ今回の記事を参考にして普段の立ち回りの選択肢として取り入れて見て下さい。