CR機の時代が終わり、P機が登場し始めたころは出玉速度が1時間で1万発も出ない機種も多く、「パチンコ業界はいよいよ終わりか?」と思っていた人もいたでしょう。
しかし、2020年頃より徐々に出玉スピードに特化した機種が増え始め、今では時速2万発でも遅い部類になっています。
この記事では、1時間当りっぱなしであれば理論上どれくらいの出玉が獲得できるのかを、出玉の多い順にランキング形式で紹介していきます。
目次
パチンコ時速ランキングTOP8
出玉の速い機種から8機種をランキング形式で紹介します。
1位 P真・北斗無双 第3章 ジャギの逆襲
時速:約70,000発
パチンコ時速ランキングの第1位は「P真・北斗無双 第3章 ジャギの逆襲」です。
ジャギの逆襲は、初当り確率こそライトミドルスペックで比較的軽いのですが、RUSH突入率が約35%と低く、非常にギャンブル性の高い台になっています。
機種名から分かるように、本機はケンシロウの兄弟子であるジャギが主役の機種で、ジャギ以外の悪役も活躍するスピンオフ的な位置づけです。
現行屈指のギャンブル機
ジャギの逆襲は、初回突破率が約35%と極めて低く、遊タイムも搭載していないため非常にギャンブル性の高い台です。
時速は約70,000発と非常に速いですが、特別スペックが甘いというわけではなく、短時間でも勝負ができるという点を活かして立ち回るのが正解でしょう。
コミカルな演出が受けたか?
ライトミドルでミドル並みの出玉性能を持つことに加えて、今まで敵役だったジャギにスポットを当てたコミカル寄りな演出がユーザーに受け入れられたことが、人気の理由のひとつでしょう。
初当り後に突入する見た目上3戦突破型の演出は、突破後に待っている高性能RUSHへの期待感も相まって非常にドキドキして楽しめます。
2位 P大工の源さん超韋駄天BLACK
時速:約60,000発
P大工の源さん超韋駄天BLACKは、約1,500発の大当りを搭載するなど、ただでさえ高かった出玉性能をさらにアップさせた機種です。
初回突入率が60%から50%に落ちているものの、時速は45,000発から60,000発と大幅にアップしており、連チャンした時に出る脳汁は間違いなく前作以上でしょう。
初回RUSH突入時は約1,500発+αの出玉が獲得可能
前作と大きく異なるのは、初回RUSH突入時は約1,500発+次回大当り濃厚の状態(時短127回)でスタートする点です。
つまり、前作では度々発生していた「せっかくRUSHに突入したのにスルーして実質通常と大差ない状態」がなくなり、最低でも約1800発程度の出玉を得ることが可能になりました。
技術介入の重要度がアップしている
P大工の源さん超韋駄天BLACKは、アタッカーの賞球が10個から15個へ大幅にアップしたことから、捻り打ちを駆使したオーバー入賞を狙う価値が増えました。
ただでさえ純粋な出玉性能が増えているため、技術介入を駆使することでさらに出玉を積み上げることが可能となります。
ただし、過度な技術介入がNGなホールでは控えめにしておいた方が無難です。
3位 P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.
時速:約60,000発
パチンコの時速ランキング第3位は、破格の出玉性能や「リゼロ21万発事件」など何かと話題になった「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.」です。
2位の源さんBLACKと同程度の時速ですが、リゼロの方は出玉なしのST巻き戻しや、獲得出玉の幅が300発〜3,000発と非常にブレが大きいので3位としました。
参考「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.」公式
初回3,000発スタートの偉大さ
人気機種のひとつである「PF 機動戦士ガンダムユニコーン」も初回RUSH突入時の20%で3,000発の出玉を持ってスタートできますが、リゼロはRUSH突入時点で必ず3,000発の出玉を獲得できます。
また、リゼロの優れている点は、突入時だけでなくRUSH中も現実的な確率で3,000発の出玉が獲得できるところで、例えSTを駆け抜けたとしても約3,000発の出玉が残るので十分次の大当りを狙うことが可能です。
優秀な各種カスタム
リゼロはカスタムも優秀で、特に「先バレモード」が人気があります。
いわゆる「赤バレ」発生時の効果音は中毒性が高く、リゼロがここまで人気になった理由のひとつに間違いなく「先バレモード」の存在が含まれるでしょう。
先バレモードはST中にもあり、赤バレが発生した時点で1,500発以上の大当りが確定し、虹バレが発生すると3,000発の大当りが確定する歓喜の瞬間が訪れます。

4位 Pバキ319ver.
時速:約60,000発
パチンコの時速ランキング第4位は、人気格闘漫画のタイアップ機である「Pバキ319ver.」です。
通常時のバキチャージにイライラさせられる台ではありますが、RUSHに入った時の出玉増加速度はトップクラスです。
本機も時速約60,000発のポテンシャルを持っていますが、前半で当らずに後半にもつれ込む展開が多くなると、かなり時速に差が出ます。
前半と後半で異なるゲーム性の時短
「Pバキ319ver.」の出玉のカギを握る時短3回転+残保留2個からなる「バトルMODE」は、前半は即当たりゾーン、後半はライバルとの手に汗握る攻防が発生します。
即当たりゾーンで当り続ければ時速60,000発の出玉も夢ではありませんが、バキというコンテンツを楽しみたいなら適度に後半で当てたいところです。
バキチャージの存在が残念
通常時に特図1大当りを引いた場合、99%が2R通常の残念大当りである「バキチャージ」に当選します。
せっかく319を引いても何だか引き損をしたような感覚になるので「せめてもう少しRUSHの振り分けが多ければ…」と、バキを打ったことがある人なら誰しも思うことでしょう。
5位 Pゴッドイーター究極一閃
時速:約55,000~60,000発
パチンコの時速ランキング第5位は、10カウントチャージという即決型のシステムを取り入れた意欲作の続編である「Pゴッドイーター究極一閃」です。
本機は時短突入率75%、継続率81%、右打ち中はALL1,500発と、スペック面では申し分ありません。
他の機種と比べて、右打ち中に打ちっぱなしにすると出玉が減りやすい作りが爽快感を損ない、マイナスポイントでした。
カタログスペックは非常に優秀
「Pゴッドイーター究極一閃」は、カタログスペックだけ見れば覇権を取れると思われるレベルをしています。
しかし、「通常時の演出が残念」「右打ち中打ちっぱなしにすると玉が減る」など、細かいところで残念なポイントが存在し、ホールの主役級の機種にはなれませんでした。
前評判は非常に高い機種でしたが、パチンコは必ずしもスペックだけで人気が出るか決まるわけではないことを稼働率という現実をもって教えてくれました。
モードと告知の組み合わせによる多彩なゲーム性
前作と違い、今作は戦うキャラクターを「ユウ」「アリサ」「サクヤ」の3人の中から選択可能になっており、加えて3種類の大当り告知の合計9パターンのゲーム性が用意されています。
前作は爽快感はあるものの、単調な展開になりがちだったので、非常に良い変更点と言えるでしょう。
6位 ぱちんこ キン肉マン3 キン肉星王位争奪編 火事場ゴールド
時速:約50,000~55,000発
京楽から久しぶりに続編がリリースされた「ぱちんこ キン肉マン3 キン肉星王位争奪編 火事場ゴールド」がパチンコの時速ランキング第6位にランクインです。
スペック違いのシルバーバージョンも同じくらいの時速はあるのですが、1時間続く可能性の高さを考慮してゴールドバージョンを選定しました。
独自のバトルカスタムが新しい
「ぱちんこ キン肉マン3 キン肉星王位争奪編 火事場ゴールド」は、時短中のバトル演出で登場するキャラごとに勝率を設定できます。
つまり、ユーザー側で演出の強弱を任意に設定できるということです。
例えば、ロビンマスクは強め(熱め)に設定して、ラーメンマンは弱め(寒い)にするなどの設定が可能です。
遊タイム狙いが有効
「ぱちんこ キン肉マン3 キン肉星王位争奪編 火事場ゴールド」は、通常799回転消化で次回大当り濃厚の「超 MUSCLE RUSH」へ突入します。
遊タイムの恩恵が非常に強いため、0ゲームから打ち出すより遊タイム狙いをして立ち回るべき機種と言えるでしょう。
ただし、期待値のあるゲーム数は調整の良し悪しで変わってくるため、とりあえず様子見で打ってみることは非常に重要です。
参考「ぱちんこ キン肉マン3 キン肉星王位争奪編 火事場ゴールド」公式
7位 P牙狼 月虹ノ旅人
時速:約48,000~50,000発
今でこそ時速に関しては上を行く機種が多く登場しましたが、遊タイムの強さからまだまだ人気のある「P牙狼 月虹ノ旅人」が7位となりました。
牙狼はほぼ1回転で大当りが決まる上、右打ち中の出玉振り分けがないため時速は安定しています。
ブレが起きるとすれば、1回転で決まらないことが立て続けに発生した場合です。
人気は落ちてきているが遊タイム狙いは依然有効
P機もスペックが多様化が進むにつれて、牙狼の人気も落ち着いてきています。
ただし、稼働が落ちてきたとはいえ、遊タイム狙いが有効な機種なのは間違いないのでまだまだ一定の需要はあります。
なお、スペック違いの「P牙狼 月虹ノ旅人絆 – ギガゴーストバージョン」は、残念ながら流行ることはありませんでした。
牙狼の復権はあるか?
MAX機時代は「北斗」「慶次」「牙狼」の3機種を看板機種とするホールも多く、長らく牙狼と言えば覇権コンテンツでした。
規制がかかりMAX機がなくなったあたりから、牙狼シリーズの人気に陰りが見え始めましたが「P牙狼 月虹ノ旅人」の登場で復活の兆しが見られました。
牙狼シリーズにはぜひとも以前のような覇権コンテンツに返り咲いてもらいたいものです。
8位 PF 機動戦士ガンダムユニコーン
時速:約45,000~50,000発
「覚醒ハイパー」に脳を焼かれた人が続出した「PF 機動戦士ガンダムユニコーン」が8位にランクインしました。
時速自体「P牙狼 月虹ノ旅人」に近いものがありますが、覚醒ハイパーに突入するまでにかかる時間や、覚醒ハイパー後の大当りの引き次第でブレがあるので8位になりました。
ちなみに「覚醒ハイパー」単体で見た時速は50,000発オーバーと言われています。
根強い人気がある定番機種へ
PF 機動戦士ガンダムユニコーンは、完全に脳を溶かしにきているとしか思えない「覚醒ハイパー」中毒者が続出した機種で、ホールへ登場してから1年以上経っても根強い人気があります。
相変わらず多台数設置してるホールも多く、現在でも「エヴァ」「リゼロ」の2機種とともに多くのユーザーに支持されています。
昇格演出の「間」が秀逸
初回大当り時に「FEVER」の文字が表示され、少し間を置いて暗転し文字を切り裂く昇格演出は、パチンコの歴史の中でも屈指の脳汁演出と言えるでしょう。
偶数図柄大当り時は、「通常だったらどうしよう…」という不安がありますが、上記の演出が発生した瞬間に3,000発+確変が確定するので、脳汁を出すなという方が難しい注文なのです。
パチンコ時速ランキングTOP8
本記事では、パチンコの時速が速い機種をランキング形式で紹介しました。
誤解しないで欲しいのは「時速が速い」=「勝てる機種」ではないことです。
確かに時速が速い機種であれば時間がない人でもひと勝負できますし、調整が良い台なら通常回転を回して期待値を積むことが可能です。
ただし、ジャギの逆襲が良い例ですが、時速が速い機種ほど荒い仕様になる傾向にあるので、深追いすると痛手を追う可能性が高いことも念頭におきましょう。