ブックメーカーの還元率とは?オッズと還元率の関係性を解説

ブックメーカーの還元率とは?オッズと還元率の関係性を解説

ブックメーカーは他の賭け事と比べても還元率が高く、稼ぎやすいのが特徴です。

しかし、ただ単純に「ブックメーカーは還元率が高いから稼ぎやすいのね」とインプットしているだけだと、少し勿体ないです。

ブックメーカーにおける還元率について、きちんと理解を深めることで、さらに勝率を高め、着実に利益を積み重ねていくことができるようになるはずです。

この記事を通じて、還元率の理解を深め、ブックメーカーでさらに勝てるプレイヤーへと成長していきましょう。

ブックメーカーにおける還元率とは?

ブックメーカーにおける還元率とは?

ブックメーカーの還元率は、およそ95%と言われています。この還元率が高いか否かと言えば、圧倒的に高いです。実際に、他の賭け事と比較してみると、その高さは際立ちます。

ギャンブル還元率
宝くじ40%
競馬75%
競輪75%
オートレース75%
パチンコ80%
パチスロ80%

まずは、ブックメーカーの還元率が非常に高いということはお分かりいただけたと思います。

宝くじは、販売総額のうち、賞金や経費などを除いた約40%が収益金として、発売元の全国都道府県及び20指定都市へ納められ、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修などに使われています。
(参照)宝くじ公式

そもそも還元率とは?

還元率とは、投じた金額に対してどれだけのリターンが見込めるかを数値化したものです。英語では「ペイアウト」という場合もあります。

 

ブックメーカーの還元率は、95%ですので、1万円を投じた時には9500円分のリターンが見込めるということです。
では、残りの5%(500円分)はどこに行くのか、というと運営者である胴元の取り分になります。

100%から還元率を差し引いた値を控除率やハウスエッジと言います。還元率と控除率ついて簡単にまとめると、以下のようになります。

還元率控除率
高いプレイヤー有利胴元有利
低い胴元有利プレイヤー有利

ブックメーカーは還元率が高く、控除率が低くなっていますので、とてもプレイヤーに有利な賭け事なのです。

還元率は100%を超えない?

還元率は100%を超えない?

1万円を投じた際に得られる配当が9500円であるというと、500円分損していることになりますよね。
実は、上記の説明はかなり端折っていて、正しい説明だとは言えません。もっと正しく還元率について説明すれば、「ブックメーカーに集まった投資金額のうち、95%がプレイヤーに還元される」ということになります。

全プレイヤーが合計100億円賭けたとすれば、そのうち95億円分が的中したプレイヤーに対して配当として支払われるという意味になるのです。

つまり、常に投資された金額が配当として払い戻される金額を上回っているという状態になります。
ブックメーカーが運営していくためには、当然利益がなければなりませんので、還元率が100%を超えるということはありません。

仮に、還元率が105%になっていたとすれば、全プレイヤーの合計100億円の賭け金から、105億円を的中したプレイヤーに対して払い戻すことになります。

すると、追加で支払う5億円は、ブックメーカーが身銭を切って払わなければならないという訳です。すると、利益ではなく損失が膨らみ、経営が立ち行かなくなってしまいますよね。

ブックメーカーでは、勝利して資金を増やすプレイヤーもいれば、賭けを外して資金を減らしていくプレイヤーもいます。プレイヤーによって、還元率が105%、200%、1000%となる人もいれば、50%、20%、0%となる人もいるのです。

還元率とは、あくまでも全体で見た時の払い戻しの割合であって、95%以上の資金の払い戻しを保証したものではないということに注意しておきましょう。

ブックメーカーは勝てない?勝つ手法を解説

ブックメーカーの還元率は賭けに影響する?

ブックメーカーの還元率は賭けに影響する?

ブックメーカーの還元率は95%で、100%を下回っています。1人のプレイヤーが毎回同じ金額(例えば1万円)を賭け続けたとすれば、長い目で見てその資金は9500円に収束していくのです。

つまり、還元率が100%を下回っている以上は、同じ賭け方をしていると必ずプレイヤーは負けてしまうというわけです。「必勝法」の逆で「必敗法」なのです。

高校数学の記憶がかすかに残っている方は分かると思いますが、ブックメーカーの還元率が100%を下回っているので、1回当たりの賭けにおける期待値はマイナスです。賭ければ賭けるほど、資金は減っていきます。

では、どうせ資金が減っていくだけならば最初から賭けないという選択をする方が賢明な判断なのでしょうか?

結論を言えば、賭け方次第です。他のギャンブルにおいては、全く同じ賭け方をだらだらと続けていれば、やがて資金はすり減っていきます。しかし、ブックメーカーはコインの表裏どちらが出るかというようなギャンブルとは若干異なります。そのため、事象の発生確率は計算することができません。

コインの裏が出るか表が出るかは、いつでも2分の1です。しかし、ブックメーカーにおいてどちらのチームが勝利するかという確率を計算しようとしても、それは不可能なのです。

よって、ブックメーカーの還元率が95%だという事実は、個別の賭けに対しては、特に大きな影響を与えません。仮に、還元率が5%だったとしても、的中すればオッズに応じた払い戻しを受けることができますし、外れれば払い戻しは受けられません。

還元率はオッズに影響を与える

還元率はオッズに影響を与える

ここまでの説明を聞くと、「還元率を気にしすぎても意味がない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、決してそんなことはありません。95%という還元率は、ブックメーカーで稼ぐうえで最も大切な「オッズ」に影響を与えるのです。

通常、オッズはブックメーカー側が設定をします。ブックメーカーが「この事象の発生確率は高そう」と考えれば低いオッズを設定、逆に「この事象の発生確率は低そう」と考えれば高いオッズを設定します。

ここで重要なのは「オッズはブックメーカーが設定している」というところです。

ブックメーカーはオッズに応じて的中したプレイヤーに払い戻しを行います。そして、その払い戻し金額が、還元率の分子にあたるのです。

ほとんどのブックメーカーは、その還元率を公式サイトにおいて掲示しています。もちろん、その数値に嘘や偽りがあってはいけません。万が一、誤った数値を掲載していれば、ブックメーカーの運営に必要なライセンスをはく奪され、運営ができない状態に陥ることもあるためです。

例えば還元率を95%と掲載しているものの、多くのプレイヤーが予想を外してしまっているために、実際の還元率が93%程度だったとしましょう。この時、ブックメーカーとしては、公表している95%という還元率に近づける努力をしなければなりません。では、具体的にどのようなことを行うのでしょうか。

それは、「高オッズを設定する」ということです。先ほど、オッズはブックメーカーが設定しているということを説明しました。つまり、ややプレイヤーにとって不利な還元率になっていると感じられる場合には、特定の試合について高オッズを提供することで、本来の還元率を担保しようとするのです。

ブックメーカーによっては、特定の試合で有利なオッズが付けられることがあります。10betの「スーパーオッズ」などがその典型例です。

このように、還元率の数値はオッズに大きな影響を与えるのです。プレイヤーとしても、できるだけ高いオッズに賭けてベットしていきたいですよね。そのため、還元率は賭けに大きな影響を与えていると言えるでしょう。

ブックメーカーの還元率は計算できる

ブックメーカーの還元率は計算できる

還元率は、表示されているオッズから自分で計算することもできます。ブックメーカーにおいては、膨大な賭け方が用意されており、その賭け方によっては、還元率が100%を超えるような場合もあります。

還元率を算出する場合の計算式は、以下の通りです。

還元率=1/(各オッズの逆数の和)×100

 

これだけだと、なかなかイメージがしづらいと思いますので、具体的な例で想像しましょう。例えば、野球の「広島東洋カープVS中日ドラゴンズ」において、試合結果について以下のようなオッズが提供されていたとします。

結果オッズ
広島東洋カープ勝利8倍
引き分け6倍
中日ドラゴンズ勝利1倍

この試合における還元率を計算すると

還元率

還元率=1/(1/2.8+1/2.6+1/3.1)×100

還元率=1/(0.36+0.38+0.32)×100

還元率=1/106×100

還元率≒94

上記のようなオッズが提示されている場合には、還元率が94%であるということが言えるのです。例えば、上記のようなオッズが毎日提示されており、あなたがそれぞれの賭け方に対して、1万円ずつ投じたと仮定します。

すると、1回当たりの合計投資金額は3万円になります。その3万円は、繰り返しベットし続けることによって、やがて94%の割合である2万8200円という金額に収束していくのです。

試合の結果がどのように転んでも、必ず的中できるような賭け方は、ブックメーカーの規約によって禁じられている場合もあります。そのため、あくまでも還元率についての理解を深めるための例だと捉えてください。

ちなみに、2択の賭けにおいては、双方のオッズの合計が4以上、3択の賭けにおいては、全てのオッズの合計が9以上の場合、その還元率は100%を超える数値となります。

しかし、還元率はあくまでも長期的に収束していく金額の割合を示した値に過ぎません。例えば、還元率が100%を超えているからといって、1回のベットにおいて必ず利益が発生すとは限らないので、その点は注意が必要です。

還元率はブックメーカーごとに異なる

還元率はブックメーカーごとに異なる


ブックメーカー全体の還元率は95%程度と言われています。しかし、ブックメーカー業者ごとにそれぞれ還元率は異なります。

還元率の大きさはオッズの大きさともリンクしており、有利なオッズを提供しているブックメーカーほど、還元率も高く設定されているのです。

業界において、最も高いオッズを提供しているのがピナクルスポーツです。ピナクルスポーツは、プロモーションボーナスや広告宣伝費に費用をかけておらず、その分の資金をオッズに上乗せすることでプレイヤーへの還元を行っています。

ピナクルスポーツの還元率は97%程度と言われており、業界でもトップクラスの数値となっているのです。

ピナクルスポーツでは、他のブックメーカーと比較しても有利なオッズでスポーツの試合への賭けを楽しむことができます。もちろん、どのブックメーカーを利用しようとも、同じ賭け方をするのであれば、リスクの大きさは変わりません。ピナクルスポーツならば、他のブックメーカーと同じリスクで、より大きなリターンが期待できるでしょう。

ほとんどのブックメーカーは、公式サイトにおいてその還元率を公開しています。少しでも稼ぎやすいブックメーカーを選びたいと考えている方は、還元率を一つの判断基準としてみるのもいいかもしれません。還元率が高いブックメーカーほど、有利なオッズを提供している傾向にあります

ちなみに、ブックメーカーごとに生じるオッズの歪みが、アービトラージのチャンスとなります。アービトラージとは、複数のブックメーカーのオッズの違いを利用して、100%の勝率で利益を増やすという賭け方。

そういった必勝法を取ることができるのも、ブックメーカーごとにオッズが異なるという特性があるからなのです。

ちなみに、アービトラージはほぼ全てのブックメーカーにおいて規約違反とされているので、注意してください。万が一発覚した場合には、勝利金の没収やアカウントの凍結など、重い処分を受ける可能性もあります。バレないように、上手にやっていくことが大切です。

スポーツごとに還元率は異なる

還元率はブックメーカーごとに異なる

とあるブックメーカーにおける還元率が95%だったとしても、全てのスポーツにおいて同様の還元率になるわけではありません。あくまでも、そのブックメーカーが扱っている全てのスポーツの還元率の平均が95%というだけであって、それぞれのスポーツごとにも還元率は異なってきます。

ブックメーカーにとって、最大の収入源は何かと言われれば、プレイヤーからのベットです。プレイヤーからのベットが集中する競技については、例え控除率が低くても(=還元率が高くても)、賭け総額が増えることでブックメーカーの取り分も大きくなっていきます。

そのため、特にブックメーカーが力を入れている競技については、還元率が他のスポーツに比べて高く設定されていることも多々あるのです。

ブックメーカーにおいて、特に人気の高いスポーツがサッカーです。各ブックメーカーとも、ヨーロッパを中心に強豪サッカークラブとのスポンサーを結んでいます。そのため、サッカーにおいてはプレイヤーに有利なオッズが設定されており、高い還元率を期待できる場合が多々あるのです。

最近では、ラグビーやeスポーツについても、各ブックメーカーにおける取り扱いは充実度を高めています。少しでも還元率の高い賭けをしたいという方は、特に取り扱いの充実しているスポーツに賭けていくことがカギとなります。

まとめ

還元率の仕組みについてしっかりと理解しておくことは、ブックメーカーで勝利金を積み重ねていくためには欠かせません。

この記事で紹介した計算式を利用すれば、自分でベット画面を見ながら還元率の計算をすることができます。賭けの対象によっては、還元率が100%を超えていることもあります。そのような場合には、長期的に見ると、利益を出せるような仕組みとなっているので、還元率を計算した上で賭けるか否かの判断を下すようにしても良いでしょう。

また、一口に還元率〇%と言っても、ブックメーカーごと、取り扱うスポーツごとにオッズも還元率も変わります。

できるだけ高い還元率を誇るブックメーカーやスポーツで賭けていくことも、ブックメーカーにおける勝利のカギとなります。きちんと還元率についての理解を深めることで、ブックメーカーの勝利街道を突き進んでいきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。