ブラックジャックの基本戦略(ベーシックストラテジー)について

ブラックジャックの基本戦略(ベーシックストラテジー)について

ブラックジャックで勝つためには、基本戦略(ベーシックストラテジー)を使用する必要があります。

基本戦略は、ブラックジャックにおける攻略法の土台となるものであり、カウンティングでさえ、基本戦略を押さえてなければ意味をなしません。

カウンティングを覚える前に、ブラックジャックの基本を理解しましょう。

ブラックジャックの基本戦略とは

ブラックジャックにおける基本戦略とは、カードカウンティングなどを行わない前提で、プレイヤーの成績を最大限に高めるプレイ戦略の定石のことです。

プレイヤーが基本戦略の使用によって到達することのできる期待値はほぼ「0%」であり、これはブラックジャックをほぼトントンのゲームにすることを意味しています。

MEMO
期待値とは、ある試行を行ったとき,その結果として得られる数値の平均値のことを指します。

ギャンブルにおける期待値とは、掛け金に対して、戻ってくる「見込み」の金額の割合のことを指すのが一般的です。

ブラックジャックの基本戦略は、プレイヤーが必ず従うべきルールによって構成されています。

数学的な根拠に基づき、使用されてるカードがシャッフルされ、ランダムな状態であることを前提にしています。

ブラックジャックにおける基本戦略は、プレイヤーのハンドとアップカードの情報だけでプレイする最善の方法なのです。

基本戦略①カジノとプレイヤーのアドバンテージを知る

基本戦略を理解する前に、カジノ側がブラックジャックで「儲ける」仕組みを知ることは、とても大切なことです。

なぜなら、カジノ側の儲ける仕組みを理解し、逆手にとることでプレイヤーは始めて利益を得ることができるのです。

カジノ側が持つアドバンテージ

カジノ側がプレイヤーに対して持つアドバンテージは、たった一つです。

「プレイヤーは先にアクションを起こさなければならず、もしプレイヤーとディーラーが双方にバーストした場合は、ディーラーの勝ちとなる」

あまりカジノ側にメリットがないようにも思えますが、プレイヤーのバーストする確率が15%にも上ることを知ると、大きなアドバンテージに感じます。

カジノ側は、何もしなくても15%は勝てる条件化の中で、プレイヤーに対しても、いくつかのアドバンテージが与えられています。

プレイヤーが持つアドバンテージ

プレイヤーが持つアドバンテージは、以下の通りです。

  • プレイヤーがBJ(ブラックジャック)を完成させることに対して、賭け金の1.5倍の支払いを受ける
  • プレイヤーは、任意のプレイで意思決定ができる
  • プレイヤーはスプリットできる
  • プレイヤーはダブルダウンできる
  • プレイヤーはインシュランスを選択できる
  • カジノによっては手札が悪ければサレンダーすることができる

以上の行為は、ディーラーが行うことができないものです。

ブラックジャックの基本戦略は、プレイヤーが持つ潜在的なアドバンテージを最大限に生かすことを目的として作られています。

ブラックジャックの用語集

基本戦略②ディーラーのプレイを知る

ブラックジャックにおいて、常に変わらないものがあります。

それは、ディーラーのプレイ方法です。

セキュリティの管理の問題上、カジノは全てのディーラーに対してマニュアルに準じたプレイを要求しています。

そのため、ディーラーは常にルールに従ってプレイをするため、プレイヤーにはディーラーのプレイ傾向を知ることができます。

ブラックジャックにおけるディーラーのプレイ傾向について

ブラックジャックにおいて、ディーラーがとる行為は「ディーラーはカードの合計が17以上になるまで引き続ける」ということです。

プレイヤーのように、手札やデッキに残っているカードに関わらず、ディーラーはカードの合計が17以上になるまで引き続けなければいけません。

プレイヤー側は、ディーラーがどのようにプレイするのかを成果に予測できるため、引かれるカードの全てのパターンを想定し、計算することによって、ディーラーのハンド合計値の分布を把握することができます。

【2デッキゲームにおけるディーラーハンドの最終合計値】

上表は、新たにシャッフルされえた2デッキを仮定して、組み合わせ解析によって作成されてたものです。

2デッキを採用したのは、カジノでプレイされている様々なブラックジャックの中間的なデッキ数であるためです。

上表は、アップカードが見えていないと仮定した場合、ディーラーのバースト率は約28%だと分かります。

さらに、ディーラーが17~21に達する確率は、約67%であり、残りの5%がBJ(ブラックジャック)になると分かります。

ブラックジャックの基本戦略はディーラーのアップカードが鍵

ディーラーのアップカードが見えない状態での、ディーラーのバーストの確率は、約28%ですがアップカードによってカードの合計値がより鮮明にわかります。

【アップカードによるディーラーのバーストの確率】

アップカード バーストになる確率
2 36%
3 38%
4 40%
5 43%
6 43%
7 26%
8 24%
9 23%
10、J、Q、K 34%
A 32%

ディーラーは、2~6をアップカードとして持つとき、最もバーストしやすいと言えます。

しかし、どの場合においてもディーラーのバースト率が50%を超えることはありません。

5や6は、ディーラーのバーストカードと言われることもありますが、それでもバーストする確率は50%以下の収まります。

さらに、ディーラーのアップカードが8以上の時、バーストする確率が25%未満であることにも注目する必要があります。

8、9、10、J、Q、K、Aの場合、ディーラーが強いハンドを作る可能性が高いことを理解しておく必要があります。

ブラックジャックの基本戦略のルール

ブラックジャックの基本戦略は、これまで書いてきた「プレイヤーのアドバンテージ」、「ディーラーのプレイ傾向」より、最適な行動を示したものです。

以下の基本戦略表を利用すれば、ブラックジャックにおいてトントンまで持っていくことが可能です。

「これだけやっても勝てないの?」と思われる方もいるとは思いますが、カジノ側が必ず儲かるようになっているカジノゲームの中で、収支を0にするのは簡単なことではありません。

ただ、難しく考えず表の通りにプレイすればいいんです。

【基本戦略表】

ブラックジャック 基本戦略表

基本戦略表は、まず手札を左端の縦列から選び、さらに列と行が交差した場所に、プレイ戦略が記載されています。

例えば、プレイヤーがA、7(計18)を持っていて、ディーラーのアップカードが5だとすると、可能ならダブルダウン、そうでなければスタンドが適切なアクションとなります。

ブラックジャックの基本戦略の法則

基本戦略表を見るだけでは、どんな法則でプレイしているのかわからないと思います。

「スプリット」「ダブルダウン」などアクション別に法則を解説していきます。

ブラックジャックの用語集

スプリットの基本戦略

  • Aのペアと8のペアはどんな場合にも必ずスプリットする
  • 5のペアと4のペアはどんな場合にもスプリットしない
  • 9のペアはディーラーのアップカードが9以下のときスプリットする。
  • 7のペアはディーラーのアップカードが7以下のときスプリットする
  • 6のペアはディーラーのアップカードが6以下のときスプリットする。
  • 2と3のペアはディーラーのアップカードが4~7のときスプリットする

ダブルダウンの基本戦略

  • ソフト17と18はディーラーのアップカードが3~6のときダブルダウンする
  • ソフト15と16はディーラーのアップカードが4~6のときダブルダウンする
  • ソフト13、14はディーラーのアップカードが5、6のときダブルダウンする
  • 10や11はディーラーのアップカードが自分の手札の10や11よりも小さいときダブルダウンする
  • 9はディーラーのアップカードが3~6のときダブルダウンする
  • 8以下の合計値の場合はダブルダウンすることはない

ハードハンドの基本戦略

  • ハード17以上は必ずスタンドする
  • ハード12~16はディーラーのアップカードが7以上の時にヒットする。7未満はスタンドする※1
  • ハード11以下のときは必ずヒットする(ダブルダウンがなかったとき)

※例外的に、ハード12vs1ハード2または3の場合はヒットする

ソフトハンドの基本戦略

  • ソフト19以上は必ずスタンドする
  • ソフト18はディーラーのアップカードが9以上のときヒットし、それ以外はスタンドする(ダブルダウンがない場合)
  • ソフト17は必ずヒットする(ダブルダウンがない場合)

ブラックジャックの基本戦略は暗記しておくべき

ブラックジャックの基本戦略を使う場合、本場のカジノではメモを見ながらプレイすることはできないため、暗記する必要があります。

では、どのようにブラックジャックの基本戦略を暗記することができるのでしょうか?

ブラックジャックの基本戦略の規則性について

ブラックジャックの基本戦略を理解・暗記することにおいて知っておくべき大まかな法則があります。

  • スプリットはディーラーの手札が弱いときに行う
  • ダブルダウンもディーラーの手札が弱い時に行う
  • ヒットとスタンドはアップカードのバースト率につなげる

スプリットとダブルダウンはディーラーの手札が弱いときに行う

多くのスプリットは、ディーラーの手札が弱い時に行われるのを覚えているべきです。

ただし、Aのペアと8のペアはどんな場合でも、無条件にスプリットします。

8のペアは、手札の合計が16という粗末な手札を2つの妥当な手札の変化させてくれるディフェンス重視のプレイです。

一方、平凡な手札を強力なハンドへ変化させるAのスプリットは、攻撃的なプレイと言えます。

ダブルダウンもディーラーの手札が弱い時に行う

ダブルダウンも、スプリット同様ディーラーの手札が弱いときに、つまり賭け金を増やすべきタイミングで行われます。

さらに、ダブルダウンの一般的な条件としては、「勝算が高めてあること」「手札を完成させるのに残り1枚で足りる」ということが挙げられます。

ヒットとスタンドはアップカードのバースト率につなげる

プレイヤーが合計12~16の手札で、ディーラーのアップカードが強く、合計が17~21になる可能性が高い場合は、一般的にヒットする

一方で、弱いアップカードに対しては、ディーラーにバーストしてもらうため、プレイヤーはスタンドしてもらうのが一般的であります。

このように、各アクションには一定の規則性があり、ルールを元に基本戦略を覚えていくべきです。

なぜプレイヤーはブラックジャックの基本戦略を覚えても負けてしまうのか?

これまで書いてきたブラックジャックの基本戦略は、何も特別な方法ではありません。

カジノ業界の中では、当たり前とされてきている基本的な戦略です。

しかし、いまだブラックジャックのルールが大きく改正されていないことをみると、多くのプレイヤーが基本戦略を駆使しても、カジノ側に勝てていないことを表しています。

では、理論上勝てるとされている基本戦略で、負けるプレイヤーが存在するのでしょうか?

ブラックジャックに感情を持ち込むから負ける

結論から言うと、ブラックジャックに「感情」を持ち込むのは禁物です。それこそカジノ側が最も望んているプレイスタイルなのです。

例えば、プレイヤーの手札が16、アップカードが7のときを想像してみてください。

基本戦略上、正しいプレイは「ヒット」。つまり、もう一枚カードを引きます。

普通のプレイヤーの考えでは、プレイヤーが6以上を引いてしまい、バーストになる恐れがあるため、スタンドを選択するでしょう。

しかし、それは、「長くゲームを続けたい」と言う欲求でしかありません。

例え3連続でバーストしても基本戦略に従う

プレイヤーの手札が16、アップカードが7の場合、スタンドしたときの勝率は、ディーラーがバーストしたときのみで約26%、ヒットした場合は、勝率が27%になり、かつ4%の確率で引き分けになります。

このように、勝率で見ると一見正しい判断のように思えた「スタンド」という行為は、臨終の瞬間を少しだけ伸ばしているのにすぎないのです。

ブラックジャックの基本戦略は必勝法ではない

正しい基本戦略従えば、悪い手札が強い手札に化けるわけではありません。

適切な基本戦略を活用することで、弱い手札の損失を最小限に抑えることができるのです。

そのため、ブラックジャックの基本戦略はしっかり守ってプレイしなればならないのです。

そこに迷信や直感の出る幕はありません。

もし、プレイヤーの手札が16、アップカードが7に対して行なったヒットが3連続でバーストしたときも、4回目もヒットしなければ勝ちは掴めないのです。

ブラックジャックの基本戦略に各テーブルルールが与える影響について

ブラックジャックのルールは、基本的な部分では同じように見えるがそれぞれのテーブルによって少しずつ違っています。

ルールの違いは、少しだけかもしれませんが、基本戦略の期待値に与える影響は、小さいものでではありません。

より良いテーブルが選べるように、ルールが期待値に与える影響も把握しておくべきです。

ルール変化が基本戦略の期待値に与える影響

ルール 期待値に与える影響値
ベンチマーク −0.02%
ハーフデッキ +0.71%
2デッキ −0.32%
4デッキ −0.48%
6デッキ −0.53%
8デッキ −0.55%
プッシュではディーラーがか勝つ −9.34%
ナチュラルは等倍で支払う −2.32%
ナチュラルは2倍で支払う +2.32%
ディーラーがソフト17をヒット −0.20%
2回以上のスプリットができない −0.03%
Aを2回以上スプリットできる +0.06%
ソフトハンドでダブルダウンできない −0.11%
ダブルダウンは10か11のみ可能 −0.21%
ダブルダウンは11のみ可能 −0.69%
どのタイミングでもダブルダウンが可能 +0.24%
スプリット後にダブルダウンが可能 +0.13%
サレンダー有り +0.06%

中には、期待値にプラスに働くものもあるが、基本的にはマイナスの影響を与えます。

特に注意するべきは、デッキの数です。

2デッキの場合、-0.32%の影響に留まりますが、8デッキとになると-0.55%にもなります。

ブラックジャックの用語集

基本戦略の期待値の計算方法

もし、以下のようなテーブルが存在したとします。

  • 8デッキ
  • スプリットした後にダブルダウンが可能

この場合の計算方法は「(-0.02%)+(-0.55%)+(+0.13%)=(-0.44%)」となります。

テーブルによって期待値の差が0.3以上発生することもあるため、テーブルに座る前にブラックジャックのルールについて確認しておきましょう。

H2ブラックジャックの簡易基本戦略について

ここまで、ブラックジャックの基本戦略について説明を行ってきましたが、全くの初心者にとってはかなり難解なものだと思います。

そのため、ここだけは押さえておくべき!という戦略をまとめてみました。

【簡易基本戦略】

  • どんな場合もインシュランスを選択しない
  • Aのペアと8のペアはどんな場合もスプリットする
  • 10や11はディーラーのアップカードが自分の手札の10や11よりも小さいときにダブルダウンする
  • ハード17以上は必ずスタンドする
  • ハード12~16はディーラーのアップカードが7以上のときヒットする。7未満はスタンド。
  • ハード11以下のときは必ずヒットする(ダブルダウンがない場合)
  • ソフト18以上は必ずスタンドする
  • ソフト17は必ずヒットする

まとめ)ブラックジャックの基本戦略(ベーシックストラテジー)について

ブラックジャックの基本戦略は、プレイヤーの手札とディーラーのアップカードに基づいた1連のプレイ方法です。

デッキの中の情報が何もないとき、基本戦略から逸脱したプレイは長期的にみて、マイナスの結果をもたらしてしまいます。

理論上、ブラックジャックの基本戦略は、テーブルのルールによってわずかに差異が生じます。しかし、基本戦略に忠実に従えば、カジノ側と対等な勝負をすることができるようになります。

ブラックジャックの戦略には、カウンティングというものもありますが、基本戦略の土台のもと行われるものであり、基本をまずは押さえなくてはいけません。

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